Komparu News & Topics
2019年3月 March 2019

ニュース・バックナンバーについては、チラシやプログラムなど画像を削除し、リンクも解除しています。

3月30日(土)ラジオ番組
鎌倉FM「お能への誘い」〈箙⑤〉

2019年3月30日(土)13:30~ お能の楽しみ方 第105回は能〈箙〉の最終回。こちらでお聴きになれます。

金春流能楽師髙橋忍師による謡の紹介〈箙⑤〉。「今は何をかつつむべき」から最後まで。小謡は〈田村〉「白妙の雲も霞も、埋もれて」から「春の景色は、面白や」まで。

⇒バックナンバーなど詳しくはこちらへ

〔update 2019.03.30(土)〕

3月30日(土)ラジオ番組
鎌倉FM「お能への誘い」〈箙⑤〉

2019年3月30日(土)13:30~ お能の楽しみ方 第105回は能〈箙〉の最終回。

金春流能楽師髙橋忍師による謡の紹介〈箙⑤〉。「今は何をかつつむべき」から最後まで。小謡は〈田村〉「白妙の雲も霞も、埋もれて」から「春の景色は、面白や」まで。

⇒バックナンバーなど詳しくはこちらへ

〔update 2019.03.30(土)〕

3月31日(日)
髙橋忍の事前講座〈是界〉
4月7日(日)金春会定期能〈是界〉髙橋忍

2019年4月7日(日)開催の金春会で〈是界(ぜがい)〉を上演。シテ髙橋忍。

3月31日(日)に、〈是界(ぜがい)〉の事前講座を行います。

【日時】2019年3月31日(日)13:00~15:00
【場所】国立能楽堂2階大講義室
【料金】1000円
【受付】たかはし忍の會(03―3334―3967)
          または当日、直接会場に起こし下さい。

〈是界〉は「中国の天狗是界坊が日本の仏教を妨害するため日本へ飛来しますが、比叡山の僧の祈りにより退散させられる」という内容の曲です。

 作者は竹田法印定盛(1421-1508)です。竹田家は代々医家ですが謡や能に親しんでいた記録が残されています。世阿弥や金春禅竹など能役者が能作を行うことが一般的な中で、知識人による能作としても貴重な曲です。〈是界〉の類話は『今昔物語集』にもありますが、直接的な典拠として『是害坊絵巻』が指摘されています(集成本『謡曲集』解題)。この『是害坊絵巻』を脚色して〈是界〉が作られています。なお、ワキは現行諸流とも僧ですが、現在ツレの太郎坊をワキとする古謡本の存在も報告されています。

 なお、世阿弥の伝書には天狗の記述はありません。いわゆる天狗物として〈鞍馬天狗・車僧・是界・大会〉があります。〔能楽研究家後藤和也〕

〔update 2019.03.28(木)〕

鎌倉FMバックナンバー
金春流能楽師 髙橋忍師・謡の実演

2018年7月から現在までの鎌倉FMでの放送分をお聴きになれます。
謡の実演曲目は以下の通りです。

2018年
07月 〈土蜘〉
08月 
天鼓
09月 蝉丸
10月 紅葉狩
11月 俊寛
12月 船弁慶

2019年
01月 難波
02月 〈胡蝶〉
03月 〈箙〉

〔update 2019.03.23(土)〕

東京・日本橋「水戯庵」
2019年3月の金春流スケジュール

東京・日本橋の「水戯庵(すいぎあん)」は、能・狂言など日本の伝統芸能を間近で楽しむことができる新感覚の劇場型レストランです。第一部(ランチ)、第二部(ティー)、第三部(ディナー)は予約制で、タイムスケジュールは次の通りです。

水戯庵:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-5-10  B1)東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越駅前」A6出口徒歩1分(コレド室町2直結)

第一部(ランチタイム)
 11:00開場 
 11:15~11:55公演 
 11:55~13:00食事
第二部(ティータイム) 
 13:30開場 
 13:45~14:25公演 
 14:25~15:30食事
第三部(ディナータイム) 
 17:30開場 
 19:15~19:55公演 
 17:30~20:30食事(ただし公演中を除く)

2019年3月の能楽金春流の出演日時と内容・演者

3月24日(日

ランチタイムでの公演(11:15~11:55)
素謡:〈翁〉シテ金春憲和 地謡:井上貴覚/本田布由樹
解説:本田布由樹
半能:〈猩々 〉山井綱雄(装束を着用します) ワキ:舘田善博 笛:熊本俊太郎 小鼓:森貴史 大鼓:佃良太郎 太鼓:林雄一郎 後見:金春憲和 地謡:井上貴覚/本田布由樹

ティータイムでの公演(13:45~14:25)
独吟:〈高砂〉井上貴覚
解説:井上貴覚
実演:〈猩々〉山井綱雄(装束を着用します)地謡:井上貴覚/本田布由樹

ディナータイムでの公演(18:30~19:10)
独吟:〈高砂〉井上貴覚
解説:井上貴覚
実演:〈猩々〉山井綱雄(装束を着用します)地謡:井上貴覚/本田布由樹

⇒料金・座席・料理など詳しくは「水戯庵」のホームページをご覧ください。

 

〔update 2019.03.21(木・祝)〕

3月21日(木・祝)
国立能楽堂特別公演
〈藍染川〉本田光洋

2019年3月21日(木・祝)国立能楽堂特別公演 13:00~〈藍染川(あいそめがわ)〉本田光洋

【あらすじ】都の女が子の梅千代を伴い大宰府の神主を訪ねます。この子は神主が在京中に都の女と契りを結んで生まれた子でした。事情を知った神主の本妻が、嫉妬から偽の手紙で親子を追い返そうとします。その手紙を見た都の女は絶望し藍染川に入水してしまいます。そこへ神主がやって来て嘆き悲しみ神前で祝詞を上げます。すると天満天神が現れ女を蘇生させます。

【見どころ】上演が極めて稀な曲です。筋の展開がメロドラマ的で上演効果を出すのが難しいのが一因と言えます。ただし、ワキ・ワキツレともに重要な役で、ワキ方にとっては重い習事として大切にしている曲です。アイ・前シテ・ワキそれぞれが読む文(手紙)、入水した女を象徴的に表す正先に置かれた出小袖、天満天神の登場と蘇生が見どころです。

〔update 2019.03.20(水)〕

※詳細ガイドはこちら「よくわかり」をご覧ください。

 

4月14日(日)熊本震災復興祈念 
大倉会「音と舞」

2019年4月14日(日)熊本震災復興祈念 大倉会 能楽公演「音と舞」 14:00~くまもと森都心プラザホール 舞囃子「百万」松井笙子 一調「三井寺」櫻間右陣/大倉源次郎ほか

〔update 2019.03.17(日)〕

 

4月7日(日)金春会定期能
能〈田村・東北・是界

2019年4月7日(日)12:30~国立能楽堂 金春会定期能 〈田村〉金春穂高 狂言〈土筆(どひつ)〉山本則俊 〈東北(とうぼく)〉本田布由樹 〈是界(ぜがい)〉髙橋忍 ツレ中村昌弘

11:45開場
12:30開演〈田村〉 狂言〈土筆〉
14:05頃~15:40頃〈東北〉
15:40頃~16:00頃 休憩
16:00頃~〈是界〉17:20頃終演予定

田村
【あらすじ】清水寺で童子が旅僧に、坂上田村麿による清水寺建立の縁起や名所を語り、田村堂に消えます。夜に坂上田村麿の霊が現れ観音の助けで鬼神を退治した様を見せます。【見どころ】京の春景色、観音の霊験譚が、本曲に明るさを添え「修羅の祝言」とも言われます。前場後場にある〔クセ〕、颯爽としたカケリ、激しい型が連続する終曲が見どころ。

東北
【あらすじ】旅僧が東北院の梅を眺めていると女が現れます。女は和泉式部が植えた梅であると教え、実は自分がこの花の主だと告げ消えます。やがて、和泉式部の霊が現れ、歌舞の菩薩になったことを語り、舞を舞います。【見どころ】多くの恋愛遍歴がある和泉式部を主人公にした曲です。梅が美しく描写されています。後場の序ノ舞が見どころとなる、しっとりとした趣のある曲です。

是界
「中国の天狗是界坊が日本の仏教を妨害するため日本へ飛来しますが、比叡山の僧の祈りにより退散させられる」という内容の曲です。

 
〔update 2019.03.15(金)〕

円満井会定例能25歳以下
年間パスポート販売中

2019年6月29日(土)から2020年1月26日(土)の一年度内、25歳以下の方なら3000円で4回の円満井会定例能(会場:矢来能楽堂)をご覧になれるパスポートを販売中です。

「一度観たからいいや」ではなく、何度も観ていただくうちに面白くなってくるのが能。贈答用にも最適。

【注意事項】
・2020年4月1日までに26歳の誕生日を迎えられる方までが対象です。
・記名者1名に限ります(持参人式ではありません)
・必ず年齢を証明できるものをご持参ください。
・入場は12:15からになります(一般開場11:30、開演12:30)。
・満員の場合、入場をお待ちいただく場合があります。

〔update 2019.03.15(金)〕

25歳以下の方を対象(2020年3月末日までに26歳の誕生日を迎えられる方)とした、今年4月から来年3月の一年度4回開催される円満井会定例能を、一年度内お好きなだけご覧になれるパスポートを販売いたします。

1枚3000円で、記名者一名に限り有効です(入場時に年齢が確認できるものを必ずご持参ください)

なお、パスポートでのご入場は12時15分からとなり、満員の場合はお席が空くまでご入場をお待ちいただく可能性がございます。

ご自身でお楽しみいただくのはもちろん、ご贈答用にも是非お使いください。

金春円満井会事務局(電話03-6913-6714 平日10:00~17:00)までお申し込みください。限定10枚。

いずれも矢来能楽堂 12:30開演(年間パスポートでのご入場は12:15~)

2019年
①06月29日(土)
「春日竜神」本田芳樹 「半蔀」森瑞枝 「自然居士」金春憲和
②09月28日(土)
「高砂」林美佐 「蝉丸」中野由佳子 「殺生石 白頭」本田布由樹
③11月16日(土)
「頼政」井上貴覚 「葛城」柏崎真由子 「百万」村岡聖美

2020年
④01月18日(土)
「弓八幡」中村昌弘 「東北」岩松由実 「船弁慶」安達裕香

3月12日(火)第18回 青翔会
舞囃子〈弓八幡〉安達裕香

2019年3月12日(火)、第18回青翔会。金春流は舞囃子〈弓八幡〉安達裕香 13:00から国立能楽堂

〔update 2019.03.11(月)〕

4月6日(土)狛江市で 
むいから能楽鑑賞会

2019年4月6日(土)17:30~19:00むいから民家園(狛江駅徒歩6分)にて「むいから能楽鑑賞会」を開催。民家園前は桜並木で、咲いていればライトアップ。

出演
金春流能楽師:中村昌弘・本田芳樹・政木哲司
笛:栗林祐輔・小鼓:鳥山直也・大鼓:柿原弘和・太鼓:梶谷英樹

〔update 2019.03.10(日)〕

式能

式能とは、江戸時代に江戸城で催された儀式(新将軍就任・婚儀・将軍世継誕生祝など)で演じられた能の形式を指します。

番組順は〈翁〉→初番目物(脇能・祝言能、主に神がシテ)→狂言→二番目物(修羅能、主に武将がシテ)→狂言→三番目物(蔓物、主に優美な女性がシテ)→狂言→四番目物(雑能、物狂能を始めとした様々な曲)→狂言→五番目物(切能、主に鬼が中心)→祝言(半能の脇能)が正式な番組でした。以上のように五番立に基づいていますが、そもそも五番立は江戸時代に式能などで五流に一番ずつ曲趣が重複しないように割り当てるために作られた、演者側にとって便利な分類法でした。なお、番組の最後に祝言として脇能が半能(後場のみ)で演じられました。この名残が現在の附祝言です。江戸時代よりも演能時間が長くなった現代では、「式能」のような特別な催し以外では見られない番組立です。〔能楽研究家:後藤和也〕

〔update 2019.03.10(日)〕

5月25日(土)・26日(日)
第38回大宮薪能

第38回大宮薪能は2019年5月25日(土)・26日(日)に武蔵一宮氷川神社境内(雨天の場合は市民会館おおみや大ホール)で開催。両日とも開演は17:40。
5月25日(土)
素謡(金春流)〈翁〉 金春憲和
能 (金春流)〈敦盛〉金春安明
狂言(和泉流)〈蝸牛〉野村万作
能 (観世流)〈鉄輪〉武田友志

5月26日(日)
素謡(金春流)〈翁〉  金春安明
能 (金春流)〈嵐山〉 本田光洋
狂言(和泉流)〈入間川〉石田幸雄
能 (宝生流)〈経政〉 小林与志郎

〔update 2019.03.09(土)〕

3月10日(日)金春会定期能
能〈蟻通・胡蝶・角田川

2019年3月10日(日)12:30~国立能楽堂 金春会定期能 〈蟻通(ありどおし)〉梅井みつ子 狂言〈入間川(いるまがわ)〉三宅近成 〈胡蝶(こちょう)〉深津洋子 〈角田川(すみだがわ)〉長谷川純子 子方:山井惠登

11:45開場
12:30開演〈蟻通〉 狂言〈入間川〉
14:00頃~〈胡蝶〉
15:10頃~15:30頃 休憩
15:30頃~〈角田川〉16:50頃終演予定

蟻通
【あらすじ】紀貫之が蟻通明神の神前を下馬せずに通ろうとした所、神の怒りに触れ馬が動けなくなります。そこへ現れた社人の勧めで歌を詠むと馬が起き上がります。社人は明神の化現で祝詞を上げ神楽を奏し昇天します。
【見どころ】紀貫之が歌で恐ろしい神の怒りを鎮めたという和歌の徳を讃えた曲です。明神は松明を持ち、傘をさして現れるなど、とても珍しい出で立ちです。この曲は紀貫之も重要でワキ方の重い習い物となっています。

胡蝶            
【あらすじ】都の古跡で僧が梅花を眺めている所に女が現れます。女は胡蝶の精であると告げ、梅花に縁の薄いことを嘆き回向を求めます。その夜、胡蝶の精が現れ、梅花と遊べるようになったことを喜び、舞を舞います。
【見どころ】可憐で美しい曲です。短命な胡蝶の精を主人公にした曲で、梅花と遊び戯れる、後場の舞が見どころとなります。小品ながら味わいのある曲です。

角田川
【あらすじ】さらわれた子を探す母が、女物狂となり角田川に来ます。母は川を渡る船中で子供の死を知ります。母が塚の前で弔うと子供の声とともに、幻に子供が現れますが、やがて姿を消します。
【見どころ】他の女物狂能と違い、母親の悲劇を中心に描いた異色の作品です。船頭による語リ、亡き子の霊に取りすがろうとする終曲が見どころとなる悲劇の名曲です。

 
〔update 2019.03.09(土)〕

東京・日本橋「水戯庵」
2019年3月の金春流スケジュール

東京・日本橋の「水戯庵(すいぎあん)」は、能・狂言など日本の伝統芸能を間近で楽しむことができる新感覚の劇場型レストランです。第一部(ランチ)、第二部(ティー)、第三部(ディナー)は予約制で、タイムスケジュールは次の通りです。

水戯庵:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-5-10  B1)東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越駅前」A6出口徒歩1分(コレド室町2直結)

第一部(ランチタイム)
 11:00開場 
 11:15~11:55公演 
 11:55~13:00食事
第二部(ティータイム) 
 13:30開場 
 13:45~14:25公演 
 14:25~15:30食事
第三部(ディナータイム) 
 17:30開場 
 19:15~19:55公演 
 17:30~20:30食事(ただし公演中を除く)

2019年3月の能楽金春流の出演日時と内容・演者

3月24日(日

ランチタイムでの公演(11:15~11:55)
素謡:〈翁〉シテ金春憲和 地謡:井上貴覚/本田布由樹
解説:本田布由樹
半能:〈猩々 〉山井綱雄(装束を着用します) ワキ:舘田善博 笛:熊本俊太郎 小鼓:森貴史 大鼓:佃良太郎 太鼓:林雄一郎 後見:金春憲和 地謡:井上貴覚/本田布由樹

ティータイムでの公演(13:45~14:25)
独吟:〈高砂〉井上貴覚
解説:井上貴覚
実演:〈猩々〉山井綱雄(装束を着用します)地謡:井上貴覚/本田布由樹

ディナータイムでの公演(18:30~19:10)
独吟:〈高砂〉井上貴覚
解説:井上貴覚
実演:〈猩々〉山井綱雄(装束を着用します)地謡:井上貴覚/本田布由樹

⇒料金・座席・料理など詳しくは「水戯庵」のホームページをご覧ください。

 

〔update 2019.03.05(火)〕

〈巴〉シテ佐藤俊之

金春月報 2019年3月号 主な内容

■円満井談義「夢のイラスト」髙橋忍
■演能会写真①〈野宮・車僧・邯鄲〉
■3月の演能・4月の演能・チケット発売情報
■能の表現―今月の演目〈藍染川(あいそめがわ)〉―後藤和也
■上半期特集「金春禅鳳の周辺(第二回)」「当麻曼荼羅信仰の広がりと念仏風流」国立文楽劇場営業課主任 西瀬英紀
■演能会写真②〈翁 十二月往来 父尉 延命冠者・石橋 群勢
■連載 観能のための曲目解説124「長柄(ながら)」金春安明
■明窓浄机―学界通信―鵜澤瑞希(東京大学大学院総合文化研究科特任研究員)武士―「弓矢の道」に生きる人々―
■円満井戸端会議「カスタマイズ」鬼頭尚久
■春日若宮祭礼式能(おん祭)2018年12月17日(月)、18日(火)奈良市春日大社 撮影:国東薫

■編集後記

「スケジュール2019」を更新しました(2019年3~4月分)。

〔update 2019.03.02(土)〕

3月10日(日)金春会定期能
能〈蟻通・胡蝶・角田川

2019年3月10日(日)12:30~国立能楽堂 金春会定期能 〈蟻通(ありどおし)〉梅井みつ子 狂言〈入間川(いるまがわ)〉三宅近成 〈胡蝶(こちょう)〉深津洋子 〈角田川(すみだがわ)〉長谷川純子 子方:山井惠登

11:45開場
12:30開演〈蟻通〉 狂言〈入間川〉
14:00頃~〈胡蝶〉
15:10頃~15:30頃 休憩
15:30頃~〈角田川〉16:50頃終演予定

蟻通
【あらすじ】紀貫之が蟻通明神の神前を下馬せずに通ろうとした所、神の怒りに触れ馬が動けなくなります。そこへ現れた社人の勧めで歌を詠むと馬が起き上がります。社人は明神の化現で祝詞を上げ神楽を奏し昇天します。
【見どころ】紀貫之が歌で恐ろしい神の怒りを鎮めたという和歌の徳を讃えた曲です。明神は松明を持ち、傘をさして現れるなど、とても珍しい出で立ちです。この曲は紀貫之も重要でワキ方の重い習い物となっています。

胡蝶            
【あらすじ】都の古跡で僧が梅花を眺めている所に女が現れます。女は胡蝶の精であると告げ、梅花に縁の薄いことを嘆き回向を求めます。その夜、胡蝶の精が現れ、梅花と遊べるようになったことを喜び、舞を舞います。
【見どころ】可憐で美しい曲です。短命な胡蝶の精を主人公にした曲で、梅花と遊び戯れる、後場の舞が見どころとなります。小品ながら味わいのある曲です。

角田川
【あらすじ】さらわれた子を探す母が、女物狂となり角田川に来ます。母は川を渡る船中で子供の死を知ります。母が塚の前で弔うと子供の声とともに、幻に子供が現れますが、やがて姿を消します。
【見どころ】他の女物狂能と違い、母親の悲劇を中心に描いた異色の作品です。船頭による語リ、亡き子の霊に取りすがろうとする終曲が見どころとなる悲劇の名曲です。

 
〔update 2019.03.02(土)〕

         <<前月            次月>>

他言語での閲覧について
other languages

  • 言語を選んで、概要の理解にご利用ください▼アラビア語/イタリア語/スペイン語/ドイツ語/フランス語/ポルトガル語/ロシア語/英語/韓国語/中国語(簡体)

金春流の定例公演

金春会定期能
2024年
6月2日(日)12:30開演
「花月」本田芳樹
「采女」金春安明
「海人」佐藤俊之
円満井会えんまいかい定例能
2024年
6月8日(土)12:30開演
「養老」森瑞枝
「半蔀」林美佐

矢来能楽堂

金春流の特別行事

薪御能
2024年5月
17日(金) 興福寺/春日大社
18日(土) 興福寺/春日大社
大宮薪能
2024年5月
24日(金) 大宮氷川神社
25日(土) 大宮氷川神社
轍の会
2024年7月7日(日)
国立能楽堂 
「清経 恋ノ音取」本田芳樹
「伯母捨」櫻間金記
座・SQUARE
2024年7月15日(月・祝)
13:00~国立能楽堂
「班女」井上貴覚
「鞍馬天狗」山井綱雄
金春祭り
2024年8月7日(水)18:00~
能楽金春祭り 銀座金春通り
路上奉納能 獅子三礼
鎌倉薪能
2024年10月11日(金)
鎌倉宮境内 鎌倉・大塔宮
春日若宮おん祭り
2024年12月
17日(火)
18日(水)
春日若宮御祭礼式能
奈良市春日大社
弓矢立合、神楽式ほか