Komparu News & Topics
2020年(令和2年)12月 December 2020

ニュース・バックナンバーについては、チラシやプログラムなど画像を削除し、リンクも解除しています。

毎週土曜日放送の鎌倉FM
「お能への誘い」
10月・11月・12月放送分〈実盛・熊坂・竜田〉をアップしました。

2020年10月の放送は、能〈実盛(さねもり)〉、11月は〈熊坂(くまさか)〉、12月は〈竜田(たつた)〉。金春流能楽師 髙橋忍師による謡の実演、本日、年内の放送分をアップしました。

⇒こちらでお聴きいただけます。

なお、2021年1月の放送は〈富士山(ふじさん)〉です。

〔update 2020.12.30(水)〕

2021年(令和3年)
円満井会定例能および金春円満井会特別公演の番組

いずれも矢来能楽堂 第一部12:30開演(開場12:00)
全席指定席 入場料 各部3000円(一括購入に限り全三部7500円)

01月30日(土)円満井会定例能 12:30~矢来能楽堂
第一部 仕舞「淡路」金春飛翔 能「八島」安達裕香 ツレ林美佐 
第二部 仕舞「山姥」大澤久美子 能「東北」金春憲和 
第三部 狂言「千鳥」山本泰太郎 能「乱」中野由佳子 終演予定17:45頃

04月17日(土)円満井会定例能 12:30~矢来能楽堂
「清経」金春憲和 「杜若」中村昌弘 「石橋 古式」安達裕香

06月26日(土)2020年6月27日の振り替え公演 円満井会定例能 12:30~矢来能楽堂 「加茂」柏崎真由子 「角田川」本田芳樹 「熊坂」岩松由実

09月25日(土)円満井会定例能 12:30~矢来能楽堂

「巴」中野由佳子 「富士太鼓」村岡聖美 「阿漕」本田布由樹

11月20日(土)円満井会定例能 12:30~矢来能楽堂
「小鍛冶 白頭」本田芳樹 「玉葛」森瑞枝 「邯鄲」林美佐

※金春円満井会特別公演は、開催曜日・会場・入場料金などが通常の円満井会定例能とは異なります。詳細は別途ご案内いたします。
12月05日(日)金春円満井会特別公演 13:00~国立能楽堂
能「安宅」辻井八郎 狂言「仏師」大藏彌太郎 能「三輪 三光」金春穂高

〔update 2020.12.28(月)〕

2021年(令和3年) 金春会定期能の番組

いずれも国立能楽堂 12:30開演(開場11:45)
入場料 全自由席6,000円、25歳以下優待券(脇正面)2,500円

01月17日(日)
「高砂」本田布由樹 「東北」金春安明 「望月」山中一馬

02月25日(木)2020年4月5日の振り替え公演 「西王母」梅井みつ子 「井筒」長谷川純子 「鵺」森瑞枝

03月14日(日)
「忠度」佐藤俊之 「胡蝶」井上貴覚 「角田川」本田光洋

03月24日(水)2020年6月7日の振り替え公演 「老松」山井綱雄 「杜若」政木哲司 「鵜飼」髙橋忍

04月04日(日)

「嵐山」山井綱雄 「玉葛」伊藤真也 「天鼓」櫻間金記

06月06日(日)
「春日竜神」森瑞枝 「杜若」長谷川純子 「葵上」梅井みつ子

09月12日(日)
「頼政」本田芳樹 「野宮」金春康之 「恋重荷」髙橋忍

10月03日(日)
「小鍛冶」中村昌弘 「浮舟」辻井八郎 「融」櫻間右陣

11月14日(日)
「橋弁慶」金春憲和 「半蔀」金春穂高 「鵺」政木哲司

〔update 2020.12.28(月)〕

「アートにエールを!」
金春流の能〈橋弁慶〉映像配信中

シテ中村昌弘

東京都の「アートにエールを!東京プロジェクト(ステージ型)」に採択された、金春流の能〈橋弁慶〉の動画を公開しています。

能〈橋弁慶〉シテ:中村昌弘 トモ:金春飛翔 子方:中村千紘

2020年11月14日(土)12:30~矢来能楽堂での円満井会定例能「橋弁慶」全曲(約42分)を収録したものです。なお、新型コロナ対応のため、地謡は覆面着用。

⇒こちらからご覧ください。

〔update 2020.12.18(金)〕

第62回鎌倉薪能(2020年)
YouTube映像配信中

2020年10月9日(金)・10日(土)開催予定の第62回 鎌倉薪能は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、日程と内容を変更して無観客開催し、2020年12月15日(火)正午からYouTube映像配信しています。

詳しくは鎌倉観光公式ガイドをご覧ください。

鎌倉宮境内 鎌倉・大塔宮

番組
素謡〈翁〉金春憲和(金春流81世宗家)

仕舞〈羽衣キリ金春安明(金春流80世前宗家)
仕舞〈鍾馗山井綱雄
地謡:辻井八郎/井上貴覚/本田芳樹/本田布由樹/中村昌弘

〔update 2020.12.16(水)〕

春日若宮祭と世阿弥生誕年

春日若宮祭は、毎年12月17日・18日に開催されますが、本年2020年の「春日若宮おん祭」はコロナ禍の影響により一部を縮小・非公開の形で行われます。

 室町時代、春日若宮祭は多武峰八講猿楽・興福寺薪猿楽と並び猿楽者(能楽師)の三大参勤義務の一つでした。この春日若宮祭は古来、種々の理由によりしばしば中止になることがありました。世阿弥時代の春日若宮祭の状況について、世阿弥の生誕年とあわせ、表章氏の「世阿弥生誕は貞治三年か」、『能楽研究講義録』を参考に見てゆきましょう。

 春日若宮祭などが中止となった原因に「神木動座」と「神木入洛」があります。興福寺が訴訟の際に有利に運ぶため、支配下にあった春日大社の御神体の鏡を真榊につけ、その神木を衆徒が京都の途中まで移すのが「神木動座」、神木を持って京都へ入るのが「神木入洛」でした。御神木の神威を借りて訴えを通そうという一種の強訴でした。平安時代以降、朝廷の公家は大半が藤原氏であり、その藤原氏の氏神が春日大社でした。そのため、神木動座や神木入洛があると藤原氏は神威を恐れ謹慎閉門してしまい、その結果、朝廷の政務も停止してしまう状態でした。春日大社の御神体が奈良にないわけですから当然、春日若宮祭も中止となります。

 ところで、世阿弥の生年は旧来は1432年(永享4)成立の世阿弥伝書『夢跡一紙』に「今七秩にいたれり」の「七秩」を「七十歳」と解し、そこから逆算して1363年(貞治2))生まれとするのが定説でした。この定説に対し、表氏は「七秩」が数年の幅を含む語であること、さらに、『申楽談儀』の「世子十二の年」の記事から世阿弥の生誕年が貞治3年であることを提唱されました。『申楽談儀』によれば、世阿弥が12歳の時に、春日若宮祭の前日にある「装束賜りの能」で田楽の喜阿弥の芸を見て感動したというものです。定説の貞治2年生まれとすると、「世子十二の年」は1374年(応安7)ですが、この年は前述した神木入洛が行われた年であり、春日若宮祭も中止となり、当然「装束賜りの能」もありません。したがって、この年は世阿弥が12歳の年ではないということになります。翌年の1375年(永和元)は春日若宮祭が行われています。注目すべきはこの前後数年間は春日若宮祭が中止になっていることです。つまり、「世子十二の年」は1375年(永和元)であり、そこから逆算すると、世阿弥の生誕年は1364年(貞治3)が正しいということになります。

 2013年(平成25)が旧説に従えば世阿弥生誕650年にあたり、国立能楽堂を始め各能楽堂・各流・各地で記念の催しがありました。翌年の2014年(平成26)には、国立能楽堂の企画公演で金春流の素謡〈翁〉と能〈当麻〉がありましたが、その催しのチラシには「世阿弥生誕650年Ⅱ」とありました。

〔能楽研究家後藤和也〕

〔update 2020.12.15(火)〕

本日12月15日(火)正午から
第62回鎌倉薪能(2020年)

YouTube映像配信

2020年10月9日(金)・10日(土)開催予定の第62回 鎌倉薪能は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、日程と内容を変更して無観客開催し、本日12月15日(火)正午からYouTube映像配信いたします。

詳しくは鎌倉観光公式ガイドをご覧ください。

鎌倉宮境内 鎌倉・大塔宮

番組
素謡〈翁〉金春憲和(金春流81世宗家)

仕舞〈羽衣キリ金春安明(金春流80世前宗家)
仕舞〈鍾馗山井綱雄
地謡:辻井八郎/井上貴覚/本田芳樹/本田布由樹/中村昌弘

〔update 2020.12.15(火)〕

毎週土曜日13時半からの鎌倉FM
「お能への誘い」お年玉プレゼント
詳しくは2021年1月放送で

2021年1月、鎌倉FM「お能への誘い」新春お年玉企画として、金春流 髙橋忍師サイン入りの能楽カレンダー・プレゼントを実施します。1月の放送日は1月2日(土)、9日(土)、16日(土)、23日(土)、30日(土)。放送時間は13:30~13:58です。応募期間は2021年1月末までで、郵便・ファックス・メールでの応募受付となります。詳しくは1月の放送でご確認ください。抽選で3名の方に当たります。

〔update 2020.12.13(日)〕

12月15日(火)正午から
第62回鎌倉薪能(2020年)

YouTube映像配信

2020年10月9日(金)・10日(土)開催予定の第62回 鎌倉薪能は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、日程と内容を変更して無観客開催し、12月15日(火)正午からYouTube映像配信いたします。

詳しくは鎌倉観光公式ガイドをご覧ください。

鎌倉宮境内 鎌倉・大塔宮

番組
素謡〈翁〉金春憲和(金春流81世宗家)

仕舞〈羽衣キリ金春安明(金春流80世前宗家)
仕舞〈鍾馗山井綱雄
地謡:辻井八郎/井上貴覚/本田芳樹/本田布由樹/中村昌弘

〔update 2020.12.11(金)〕

12月10日(木)
NHK総合TVで金春宗家インタビュー放送

2020年12月10日(木)、18:10~19:00のNHK総合TV 「首都圏ネットワーク」内で、今年の鎌倉薪能、無観客神事謡・仕舞奉納の映像および鎌倉市観光協会による金春宗家へのインタビューが放送されました。

〔update 2020.12.11(金)〕

本日12月10日(木)
NHK総合TVで金春宗家インタビュー放送

本日2020年12月10日(木)、18:10~19:00のNHK総合TV 「首都圏ネットワーク」内で、今年の鎌倉薪能、無観客神事謡・仕舞奉納の映像および鎌倉市観光協会による金春宗家へのインタビューが放送されます。

〔update 2020.12.10(木)〕

明日12月10日(木)
NHK総合TVで金春宗家インタビュー放送

明日2020年12月10日(木)、18:10~19:00のNHK総合TV 「首都圏ネットワーク」内で、今年の鎌倉薪能、無観客神事謡・仕舞奉納の映像および鎌倉市観光協会による金春宗家へのインタビューが放送されます。

〔update 2020.12.09(水)〕

〈誓願寺〉山井綱雄
撮影 辻井清一郎

金春月報 2020年12月号 主な内容

■円満井談義「年末の辞」金春安明
■演能会写真①〈敦盛・三輪・船弁慶〉
■演能会の予定 FM能楽堂 12月の演能・2021年1月の演能 公演中止のお知らせ チケット発売 鎌倉FM お能への誘い 日本の文化のそのあした 
■かわらばん 文化功労者に福王茂十郎氏 友枝昭世氏に旭日中綬章 原稿募集のお知らせ
■演能会仕舞写真 円満井会定例能(2020年1月18日)
■能の表現―春日若宮祭と世阿弥生誕年―後藤和也
■演能会写真②〈望月・楊貴妃・阿漕〉
■年間特集「近代の金春流を彩った人々(第九回)」高橋寿美之・櫻間道雄のこと 武蔵野大学客員教授 羽田 昶
■特別寄稿 演能写真 第10回こしがや紅葉能(2020年10月11日)〈半蔀〉本田芳樹 撮影:国東薫 鎮座百年祭奉祝 第30回明治神宮薪能(2020年10月18日)〈猩々〉金春安明 撮影:三上文規
■連載 観能のための曲目解説137 白楽天(はくらくてん)金春安明
■明窓浄机―学界通信―鵜澤瑞希(うざわみずき)(国文学研究資料館プロジェクト研究員)「能《石橋》連獅子型演出の変遷―夫婦獅子から親子獅子へ」(橋場夕佳氏)の紹介

■円満井戸端会議「狛江能楽教室」中村昌弘
■編集後記

「スケジュール」を更新しました(2020年12月~2021年1月)。

〔update 2020.12.06(日)〕

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金春流の定例公演

金春会定期能
2024年
6月2日(日)12:30開演
「花月」本田芳樹
「采女」金春安明
「海人」佐藤俊之
円満井会えんまいかい定例能
2024年
6月8日(土)12:30開演
「養老」森瑞枝
「半蔀」林美佐

矢来能楽堂

金春流の特別行事

薪御能
2024年5月
17日(金) 興福寺/春日大社
18日(土) 興福寺/春日大社
大宮薪能
2024年5月 19:00~
24日(金) 大宮氷川神社
25日(土) 大宮氷川神社
轍の会
2024年7月7日(日)14:00~
国立能楽堂 
「清経 恋ノ音取」本田芳樹
「伯母捨」櫻間金記
座・SQUARE
2024年7月15日(月・祝)
13:00~国立能楽堂
「班女」井上貴覚
「鞍馬天狗」山井綱雄
金春祭り
2024年8月7日(水)18:00~
能楽金春祭り 銀座金春通り
路上奉納能 獅子三礼
鎌倉薪能
2024年10月11日(金)
鎌倉宮境内 鎌倉・大塔宮
春日若宮おん祭り
2024年12月
17日(火)
18日(水)
春日若宮御祭礼式能
奈良市春日大社
弓矢立合、神楽式ほか